通常の体液量が回復できないと、熱中症に!

 

私達の総体液量は体重の約60%。そのうち2/3は細胞内液で1/3は細胞外液。

細胞内液量は細胞自身が調節しているので、体液量の変化は主として細胞外液量の変化です。

 

細胞外液量を決定しているのは体内のナトリウム量。

私達はさまざまな量の水分、塩分、食物を摂取していますが、

ナトリウム排泄を増減することにより細胞外液量を問題ない範囲にコントロールしています。

 

一方、細胞内液量を決定しているのはカリウム。

ナトリウムとカリウムで体液量のバランスを保っています。

汗をたくさんかくと、大量の細胞外液がナトリウムとともに失われ、細胞外液の浸透圧が上昇。

細胞内液が細胞外液に移動し、浸透圧差はなくなるのですが、

ここで水だけを摂取すると細胞外液のナトリウムの濃度がさがり、

これ以上ナトリウム濃度を下げないために水を飲む気持ちがなくなります。

 

同時に余分な水分を尿として排泄してしまうと、

通常の体液量を回復できなくなり、熱中症の原因になります。

 

経口補水液にはナトリウムが含まれています。

水1L+塩3g+砂糖40gの割合で簡単に作れます。

砂糖を加える理由は、砂糖に含まれているブドウ糖が

ナトリウム共役型グルコース輸送体(SGLT)という物質を介して、

水分とナトリウムの吸収を促進するという重要な働きがあります。

 

カリウム摂取量が増加すると、細胞内にカリウムを取り込むことで

細胞内のナトリウムと水分を細胞外により多くだそうとします。

“顔がはれぼったい”“靴下のあとがくっきり”など気になるときはカリウム摂取が有効です。

 

カリウムは夏野菜、果物に多くふくまれますが、煮るとその煮汁に30%ほど流失してしまいます。

サラダなど生野菜を流水につけてもカリウムはその水に流れ出てしまいます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

カリウムは普通の食事をしていれば不足することはありませんが、

ハーブティーにはカリウムを含むものが多いのでハーブティーも積極的に摂取しましょう。

スギナ、ネトル、リンデン、ハイビスカスが特におススメです。