T細胞のTは胸腺(Thymus)のT

胸腺のTはタイム草(Thymus vulgaris)のT

 

なぜ、動物の胸腺が植物のタイムと同じ名称?

 

 

・胸腺を焼くとタイムの香りがする説

・胸腺の髄質を顕微鏡でみると、まるでタイムの小さな花が

たくさん咲いているように見えるからという説

 

■胸腺|おとなになるまで免疫反応の中心的臓器

胸腺の名を残すT細胞は、免疫反応の主役。

動物の体内に膨大な数のT細胞が存在していて、様々な病原体に対応します。

T細胞は病原体が侵入してから作られるのではありません。

T細胞は他の血液細胞と同じように骨髄の中にいる造血細胞から作られます。

他の血液細胞のほとんどがそのまま骨髄で作られるのに対して、
T細胞のもとになる細胞(前駆細胞)は心臓の上にある胸腺という臓器に入って、
そこで作られます。

胸腺で成熟T細胞になって、胸腺を出て血液の中にはいります。

体の中には、何百万という種類のT細胞が存在しています。

 

胸腺の大きさは成長とともに変化します。

誕生時は10-15g、思春期には最大になり30-40g。

その後は加齢に伴って、皮質部分の脂肪組織が増殖し、退縮していきます。

 

 

 

■タイム|輝かしい経歴を持ち、抗菌力は№1

タイムは小柄な花と葉をつける目立たないハーブですが、
葉には香気成分が多量に含まれています。

その香りからジャコウ草と呼ばれています。

強い抗菌活性を示すチモールやカルバクロールを代謝することから、
ハーブの中で抗菌力トップの座にあります。

 

輝かしいエピソードもたくさんあります。

ローマ神話では、軍神マールスと愛の女神ビーナスに献じられた神聖な
植物であり、「あなたはタイムの香りがする」というのが最高の賛辞とされてきました。

結婚を夢見る相手の袖にそっとタイムの枝をしのばせる、
タイムをいれた靴をベッドの両脇に置いて休むと願いが叶うなどと信じられていました。

 

そして免疫反応では大人になるまで中心的な臓器の胸腺に、
こんな輝かしい歴史を持つ抗菌力№1のタイム草の名がついたのでしょう。

名前には多くのメッセージが込められています。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

・料理で使った残り(スーパーで購入)を挿しておいただけで根付くタイム

Thymus vulgaris :Thymus(ギリシャ語thuo消毒する)+ vulgaris(普通)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

・今、まさに目を惹くチロリアンランプ(流通名)

ウキツリボク

Abutilon megapotamicum:Abutilon

( A否定+bous牡牛+tilos下痢)家畜の下痢止めに効果がある
という意味で名づけられたとのことです

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

・たまたまいただいた海ブドウ(流通名)

クビレズタ(括れ蔦)

Caulerpa lentillifera:Caulerpa(ギリシャ語のcaulos茎+erpo地を這う)