味わいのある“栗皮色”と“独特の香り”ー森を守ろうー

味わいのある“栗皮色”と“独特の香り”ー森を守ろうー

新米と栗が届きました!

艶やかな栗皮色。
この、栗皮色は“栗皮茶”と呼ばれます。
栗皮色の色素は水、アルコールなどで溶出しないので低分子の植物色素ではないといわれています。タンニン類が酸化重合した高分子(メラニン色素のような、フロバフェン)とのことです。しかし、可溶性のタンニンも含まれますので草木染めなどには使われています。

クリの“実”の色はカロテノイドです。

昔の話になりますが、運動会には、いつも、ゆで栗と梨がありました。
ゆで栗、蒸し栗、焼き栗、栗ご飯の独特の香り思い出せますか?
茹でたじゃがいものような香りです~

香ばしい香りの成分はメチオナールとフラノン。
フラノンは甘いパイナップル様の香り。

そして今
渋皮と呼ばれる種皮に熱い視線!
廃材?であるクリの渋皮から、緑茶と同等の抗酸化物質が発見されたのです。
渋皮にはポリフェノールのタンニン類がたくさん含まれています。
ちなみにクリは、トチとドングリと同じブナ科。
トチとドングリは、タンニンが多すぎてあく抜きしないと食べられません。
(そこで、縄文土器が発達したらしい?)
クリはタンニン成分がそれほど多くないので、蒸したり、焼いたりして食べることができるのです。
そして、クリのタンニンは、果皮と渋皮(種皮)に限られているらしいのです。
つまり種子(実)は生でも食べられることからタンニンはほとんど含まれていないと推定されています。

なんて、うまくできているのでしょう!
このことに限りませんが、生物の共存です。
森を守りましょう!
普通に生活すれば森を守れるような仕組みを作りましょう。