3つの”香り“を持つかんきつ類―葉を噛んでミカン科だと知るー

3つの”香り“を持つかんきつ類―葉を噛んでミカン科だと知るー
紅葉を見に出かけたいけど・・・
とりあえずベランダで、
角度を変えた秋の楽しみ方を見つけましょう!

ベランダのオリーブの実が秋色に色づき始めています。
紅葉と同じメカニズムで色づくようです。
オリーブの実の表層に葉緑体があり、光合成を行い果実を大きくしてます。できるだけ長期間、太陽光が強い間は続けます。
アントシアニンを表層の細胞で合成し、このフィルター効果によって強光ストレスを避けていると考えられます。
そのため、晴天が続き、寒くなると色づきが早まります。

スダチは収穫してしまったので、葉を揉んでみます。
さわやかな香りがします。
葉を透かして見ると油点が明るく見えます。
葉を揉んで、葉肉の中にある油点を破壊して香りを出します。
ミカン科は花にも果実にも葉にも特有の香りがあります。
3つの香りを持ちます。
葉の香りはプチグレンと呼びます。
このような葉肉中の油点はミカン科に共通なものであり、種類によって特有の香り・臭いがあります。

葉の香りを手掛かりに、ミカン科の植物だとわかります。