ペパーミントのガムを噛みながら水を飲むと！

ペパーミントのガムを噛みながら水を飲むとすごく冷たかったことを覚えていますか？

思い出してください。

ペパーミントの香り主成分はl－メントール。

“l－メントール”と“冷刺激”を同時にあたえると感覚閾値が下がり、より冷たさを感じます。

感覚閾値が低下するというのは、敏感になるということです。

実は、ペパーミント精油のl－メントールは冷感センサーを反応させることでも、涼しさを感じることができます。

実際には皮膚温はさがっていません。

ヒトは恒温動物なので、環境温を感知することは必須の機能ということになります。

私たちは、深部体温（37℃）を維持するために環境温をモニターします。

皮膚の温度受容器は温点、冷点と呼ばれている神経終末です。

温度受容器からのシグナルで、視床下部の神経細胞が情報を統合し、効果器へ出力します。

そして、行動性（着衣、運動、食物摂取など）や自律性（ふるえ、皮膚血管反応、立毛、

発汗など）の反応で体温調節を行います。

もうひとつ、清涼感を感じ取るシステムも備わっています。

このシステムは化学物質によっても活性化するのです。

ペパーミントガムのl－メントールでセンサーが刺激され、冷たい水で、口の中の冷点が

刺激された結果、あの冷たさの感覚が生まれたのです。

※ベランダのペパーミントは暑さのため元気がありません。