ーなんて、洗練された生き方ー
植物の魅力ってなに?
色、香り、姿、佇まい、薬・・・
いや、自生状態で生き延びるため能力をたくさん持っていること!
さまざまな環境、動植物や微生物、害虫や病気が混在する生態系の中を生き抜く!
もっともっと植物を正しく理解して、植物との新しい関係を築いていくべきですね。
先日、友人に指摘され、
アジサイの花(がく片)の色について間違った認識をしていたことに気づきました。
まとめてみました。
・青色は青色アントシアニン(デルフィニジン)によるもの。
・デルフィニジンは青に近い色ですが、実際は紫に近い青。
・青みを増すためのさらなる工夫がある。
アルミニウムの量です。根から吸収したアルミニウムイオンをがく片まで運び、アントシアニン
と錯体を形成して青色を発色する。アルミニウムを多く含むためには、酸性の土壌の方が
アルミニウムが吸収されやすい形なので、酸性土壌だと青くなる。
赤花もデルフィニジンの発色。
アントシアニンとアルミニウムイオンが全く同じだけ含まれていても、助色素の量が変化すると
発色は変わる。
★写真のヤグルマギクは赤色アントシアニン(シアニジン)を多く含むのに青い。
それは、鉄、マグネシウム、カルシウムの3種類の金属イオンが結合している。
動かない植物の巧みな構造は複雑でした。
そして、植物は昔から、地球を汚さず、環境を浄化しながら生きています。
なんて、洗練された生き方でしょう。